小売店の販促はオンライン・オフラインの使い分けが大切!具体例を紹介します

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小売店の販促施策は、オンライン・オフラインによって得られる効果が異なることをご存じでしょうか。それぞれの施策の特徴がわからなければ、最大限の効果を発揮できません。

本記事では小売店に欠かせない販促の解説をした後、オンライン施策とオフライン施策の代表例を挙げます。販促の重要性やオン・オフの使い分けを理解し、今後のマーケティングの参考にしてください。

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小売業に不可欠な販売促進(販促)とは?

「販売促進(販促)」は、顧客の購買意欲を向上させるための活動を指す言葉で「セールスプロモーション」とも呼ばれます。自社商品を流通業者にアピールする行動も、販促の一部です。

情報を提供するだけではなく、顧客に「この商品を買いたい」と思わせることが販促の目的です。販促に取り組む際は、自社商品やサービスの宣伝であることを意識しましょう。

販促はマーケティングの一部

「マーケティング」とは、商品・サービスが売れる仕組みを作る一連の流れであり、販促はマーケティングに含まれます。

マーケティングの一環として、ターゲット層への売り込みやアピールをおこなうことが販促です。事業の売上を伸ばすには、自社に興味を持っているターゲット(消費者層)を発見し、適切な販促をすることが大切です。

小売店の販促はオン・オフの両立が重要

小売店でおこなう販促施策には、インターネットを使用した「オンライン販促」と、実店舗で実施する「オフライン販促」の2種類があります。

オンライン販促不特定多数へ効率的にアプローチでき、
オフライン販促既存顧客に対する効果的なアピールがおこなえます。

小売店の売上アップを図るには、どちらの施策も適度に取り入れて、販促手法の効果を最大限に得ることが大切です。

また、自社に導入する販促施策を考える際は、過去の事例や同ジャンルの商品・サービスを取り扱う会社が実施している施策を調査し、参考にすると良いでしょう。

具体的なオフライン販促施策

オフライン販促施策として、次の5つが挙げられます。

  • ポスティング
  • 店頭イベント
  • POP・ポスター告知
  • ポイントカード
  • サンプルの配布

この章では、それぞれのオフライン販促施策の特徴やポイントを解説します。自店舗に合う販促施策を取り入れて、実践してみましょう。

オフライン販促施策1:ポスティング

ポスティングオフライン販促施策の中でも手軽に始めやすく、一定の集客効果が見込める手法です。

配布物の制作を外注する場合、代理店選びはポスティングの成功を左右させる重要な要素といえます。配布物のデザイン代行に対応していて、費用が相場の範囲(1部あたり5〜数十円)で収まる代理店に依頼しましょう。

PDCAを回しやすくするために、投資対効果の分析をおこなえるように企画することがポイントです。

ポスティングのために行う商圏分析・配布管理はこちらの資料で紹介しています。

オフライン販促施策2:店頭イベント

顧客の来店を促すための店頭イベントを開催することにより、新規顧客の獲得やリピート顧客の増加が期待できます。

オフライン販促施策として、講習会や体験会、スタンプラリー、子ども向けの遊び体験など、さまざまな内容のイベントが考えられるため、ターゲット層を明確にしたうえで適切なコンテンツを提供することが重要です。

オフライン販促施策3:POP・ポスター告知

パッケージではわからない商品やサービスの魅力を実感できる説明文を、POPやポスターに記載して告知することで、顧客へその価値を伝えられます。

顧客の購買意欲を高めるためには、ターゲット層の属性に合わせた情報を発信することがポイントです。例えば、男性向けや女性向け、シニア向け・若者向けなど、ターゲットに合わせたメッセージを作成する必要があります。

オフライン販促施策4:ポイントカード

小売店のオフライン販促施策として、ポイントカードを活用する手法もあります。店舗での購入時に利用できるポイントカードを作成し、条件を満たした顧客に粗品や特典をプレゼントする販促方法です。

ポイントカードの発行により店舗のリピート利用を促せるだけでなく、カード作成時に顧客情報を収集できることは大きな強みといえます。

ただし、ポイントカードの作成を嫌がる顧客も存在するため、発行のハードルを下げることが重要です。

オフライン販促施策5:サンプルの配布

売り込みたい商品の試供品やサンプルを配布する販促施策には、顧客が初めて購入する際のハードルを下げる効果があります。

顧客に「サンプルを受け取るため」という来店の動機づけがおこなえるだけでなく、対象のサンプルを配布して実際に利用してもらうことで、商品の魅力や特徴を的確にアピールできることがメリットです。

また、名入りのノベルティを配布することで自社や商品・サービスの認知向上を図れます。

具体的なオンライン販促施策

オンライン販促の代表的な施策として、次の4つが挙げられます。

  • SNS運用・SNS広告
  • メルマガ・DM配信
  • MEO対策
  • ジオターゲティング広告

それぞれの特徴や方法を確認しましょう。

オンライン販促施策1:SNS運用・SNS広告

SNS運用やSNS広告は、Facebook・Instagram・Twitterなどのソーシャルメディアを用いて情報や広告を配信し、ターゲット層に直接的なアピールをおこなう販促施策です。

顧客と企業が直接つながりを持てるため、親近感や愛着を抱いてもらえることがメリットといえます。企業アカウントのフォロワー数が増えると情報の公開範囲も広がり、自社やブランド・商品・サービスの認知度向上にも役立つでしょう。

オンライン販促施策2:メルマガ・DM配信

メルマガやDM配信は、定期的に顧客のメールアドレスに商品の新着情報やセール情報、キャンペーン情報などを配信して訴求する販促施策です。

メルマガやDM配信の形式には、容量が軽く文字情報のみを送信できる「テキスト形式」と、リンクの設置や文字の装飾が可能な「HTML形式」の2種類があります。

ターゲット層に合わせた内容によるアプローチが可能で、クリック率や開封率などで費用対効果を図れることは大きなメリットといえます。

そのほか、自社専用のアプリをダウンロードした顧客に対し、プッシュ通知を活用して情報を提供する方法もあります。Webチラシや会員限定クーポン、ポイントカード機能など、魅力的なサービスを組み合わせてアプリユーザーを獲得でき、リピーター増加に有効です。

オンライン販促施策3:MEO対策

「MEO(Map Engine Optimization)」とは、特定の地理的なキーワードや場所に関連する検索結果で、店舗情報が最適な形で表示されるようにする施策です。

MEO対策をおこなうには専門的な知見が必要であるため、専用ツールを使用するほか、専門の代理店を通してサポートを受けながら対策していくことがおすすめです。

オンライン販促施策4:ジオターゲティング広告

「ジオターゲティング広告」とは、パソコンやスマートフォンの位置情報(デバイスロケーション情報)を使った広告配信手法です。特定地域へのエリアマーケティング施策やプロモーションとの相性が良く、Wi-FiやGPS・ビーコンなどのデジタルデータを使い、秘匿性を持たせた位置情報を取得可能です。

ジオターゲティング広告は、その時点で当該エリアにいる人だけでなく、位置情報を利用して、特定の場所に足を運んだことのある人にも配信できます。

まとめ:小売店の販促でオン・オフを使い分けて、マーケティング効果を最大限に引き出そう

  • マーケティングの一部である販促は、小売業の売上向上に不可欠
  • 販促では、顧客の購買意欲を高めるための宣伝や導線作りが必要
  • オン・オフそれぞれの販促を活用した顧客へのアプローチが重要

小売店の販促活動は、購買意欲を向上させて新規顧客やリピート客を増やし、売上を伸ばしていくうえで欠かせません。顧客自らが「買いたい」と感じられるような施策をおこない、自社の魅力を伝えることがポイントです。

オンライン・オフラインそれぞれに有効な施策が存在するため、目的に合わせた手法を選択して顧客にアプローチし、自店舗の販促効果を高めましょう。

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タグ : ダイレクトメール チラシ ポスティング 販売促進 集客
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