ジオコーディングとは?概要や実行に必要なもの、2つの活用例を解説

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「ジオコーディング」の言葉自体を知らない方や、聞いたことはあっても、どのような場面で使えるのかがわからない方は、多いのではないでしょうか。
正確な位置情報を取得するには、ジオコーディングの基本を理解し、適切なデータやツールを使って実行する必要があります。

今回は、ジオコーディングの概要や実行に必要なもの、活用例を解説します。「ジオコーディングの仕組みを知りたい」「実務で生かせるように使い方を理解したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

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ジオコーディングとは、地図情報を緯度・経度に変換すること


「ジオコーディング」とは、住所・郵便番号・地名・駅名といった地理情報を緯度・経度などの地理座標(ジオコード)に変換する技術です。

ジオコーディングツールに「東京都墨田区押上◯丁目◯−◯」と入力すると、その場所を示す正確な緯度経度情報に自動で変換されます。地図上で場所を特定できるため、地図アプリなどで目的地を設定するのも簡単です。反対に、緯度経度情報を住所に変換する技術は「逆ジオコーディング(リバースジオコーディング)」と呼ばれます。

住所と緯度経度情報を結びつけることで、住所のみでは洗い出しきれなかった詳細なマーケティングデータの分析と、より精度の高い戦略を策定できます。

ジオコーディングの主な活用シーン

下の表に、ジオコーディングの具体的な活用例をまとめました。

活用シーン 詳細
地図上における顧客データの「可視化」 顧客の住所を座標化してマッピングし、商圏の顧客分布を視覚的に把握する
顧客・店舗・商圏データの「分析」 顧客の住所をもとに、地域別の購買傾向を分析する
配達・荷物輸送の「最適化」 複数の配送先がある場合、住所を座標化して可視化し、最短ルートを計算する

このように、ジオコーディングはマーケティングのさまざまな実務で活用できます。

ジオコーディングの実行に必要なもの

ここでは、ジオコーディングや逆ジオコーディングを実行する際に必要な、住所データ・座標データ・ジオコーディングツールについて解説します。

住所データ

顧客データなどの住所には「一丁目」と「1丁目」のような表記ゆれが存在する場合が多いため、ジオコーディングを実行する際は、これらの表記ゆれに対応できる正確な住所データが必要です。

しかし、自社で全国の住所を調査し、表記ゆれなどに対応できるデータを用意するのは難しいため、ジオコーディングを効率的におこなうには、国や民間企業が提供している地図データベースを活用することをおすすめします。

座標データ

緯度・経度といった座標データは、正確な住所データを地図上に表示するときや、逆ジオコーディングで住所を割り出すときに使用します。
座標の数値がわずかに異なるだけで数メートルのずれが生じるため、高精度のデータが必要です。

ジオコーディングツール

住所または座標データを用意したら、専用のジオコーディングツールを使用して作業に入ります。

住所を手で入力するか、CSVデータを読み込ませる方法が一般的ですが、膨大なデータの処理には時間を要します。データが多い場合は、ジオコーディングAPIを自社の地理情報システムに組み込み、データを自動変換させる方法がおすすめです。

ジオコーディングのマーケティングへの活用例2選

ここでは、ジオコーディングのマーケティングへの活用例を2つ紹介しますので、参考にしてください。

活用例1:店舗開発で人が集まっているエリアを可視化する

店舗開発時にジオコーディングを実行することで、人々が集まるエリアを地図上に可視化できるため、実際のデータを生かした意思決定をおこなえます。

例えば、自店舗の住所をジオコーディングし、商圏の人口データとともに地図上にプロットすることで、「人口が多く出店可能性の高い地域」と「人口が少ないのに店舗数の多い地域」が明らかになります。この分析結果をもとに出店数を調整すれば、出店戦略を最適化できるでしょう。

また、自店舗と競合店舗の住所を座標化して地図上に可視化することにより、それぞれの商圏を把握できるため、重複の少ないエリアを選んで施策を立てられます。

活用例2:プロモーションの効果を地域ごとに分析する

ジオコーディングは、プロモーション効果を地域ごとに分析する際にも有効です。「場所」を起点に施策の効果を検証できるため、広告配信に適したエリアや来店率の高いエリアを判断しやすいでしょう。

例えば、チラシの配布エリアと顧客の来店エリアを地図上に重ね合わせることで、ポスティング効果の高かったエリアがわかるため、当該エリアに多くの予算を回せます。

また、店舗の位置と顧客の来店エリアを地図上で重ね合わせると、

  • A店は1km圏の来店が多いので、店前での訴求が効いている
  • B店は3km圏の来店が多いため、SNS・Web施策が有効と考えられる

このように、店舗別のキャンペーン効果を測定できます。

まとめ:ジオコーディングでマーケティング精度を高めよう!

《記事のまとめ》

  • ジオコーディングとは、地図情報を緯度と経度に変換すること
  • ジオコーディングの実行には、住所とジオコーディングツールが必要
  • ジオコーディングは店舗開発やプロモーションの効果計測に有効

ジオコーディングとは、住所や駅名などを緯度・経度の座標値に変換することです。座標値を住所に変換することは、逆ジオコーディングといいます。

ジオコーディングや逆ジオコーディングを実行するには、住所データまたは座標データのほかに、それらを変換するジオコーディングツールが必要です。大量のデータを変換する場合は、ジオコーディングAPIを活用すると効率化できます。

ジオコーディングは、店舗開発やプロモーションの効果測定に有効です。ジオコーディングの活用を考えている方は、自社の店舗住所を汎用ツールで座標変換してみることから始めてはいかがでしょうか。

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タグ : GISツール エリアマーケティング ジオコーディング 位置情報 店舗開発
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