人流を解析して消費者の動きを掴む!メリットやデータの活用例を解説

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現代において「人流」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。直接その言葉を聞いたことがなくても、電車の時刻や商業施設を検索したときに「通常と比べて混んでいます」「空いています」などという表示を目にしたことはあるでしょう。人流解析は、このような場面でも活用されています。

人流解析をマーケティングに活用することで、顧客の行動に基づく販促戦略の立案が可能です。これにより、顧客満足度の向上や競合店舗との差別化を実現しやすくなります。

この記事では、消費者の動きを掴つかむのに役立つ人流解析のメリットや活用事例などを解説します。人流解析がどのようなものであるかを知りたい方や、マーケティングに取り入れたい方はぜひご覧ください。

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人流解析とは「人々の動きや滞在パターンを分析する手法」

「人流」とは、「人々がいつ・どこに・どのぐらい滞在し、どこからどこへ移動したのか」という、人の流れを指します。この人流を解析するのが「人流解析」です。

人流解析は元々観光業界や交通機関、テーマパークなどの幅広い場面でおこなわれていましたが、特に注目されるようになったのは感染症対策、いわゆる新型コロナ対策だといわれています。

近年では、スマートフォンの普及によってGPSなどから大量の位置情報データを容易に取得できるだけでなく、パソコンの性能向上やAIの進化により、ビッグデータの分析が可能となりました。

これにより、人流解析の精度向上や以前よりも経費を抑えたデータ格納を実現でき、さまざまな分野で人流解析が活用されています。

人流解析をおこなう3つのメリット

人流解析をおこなうメリットはさまざまありますが、今回は代表的な3つのメリットを解説します。

  • 消費者の行動パターンを知れる
  • 既存顧客の動きを分析できる
  • 新規顧客へ適切なアプローチがおこなえる

人流解析のメリット1:消費者の行動パターンを知れる

人流解析をおこなうメリットは、消費者の行動パターンがわかることです。行動パターンをある程度把握しておくと消費者の行動が変化しても柔軟な対応を取れるようになり、来店予測を立てる際にも便利です。

消費者の行動パターンを把握するには、自店舗の業界に限らず幅広い業界のデータを収集することをおすすめします。

また、競合店の人流解析と統計データを組み合わせて分析することで、競合店に行く消費者の傾向がつかめるでしょう。こういった分析結果も、競合店との差別化戦略を立てるときに役立ちます。

人流解析のメリット2:既存顧客の動き行動を分析できる

人流解析をおこなうと「いつ、どのエリアからどういう経路で来店したのか、どのようなタイミングで商品を購入したのか」という既存顧客の動きを、新たな視点で分析できます。

実店舗の情報だけでなく、ECサイトの顧客データを加えることで、オンラインユーザの顧客行動も分析可能です。

人流解析のメリット3:新規顧客へ適切なアプローチがおこなえる

消費者行動や既存顧客の動きを把握して、新規顧客に対する適切なアプローチをおこなえることも、人流解析のメリットといえます。どの層にアプローチすれば新規顧客獲得につながるかを判断する際にも役立つでしょう。

人流解析によって潜在顧客の特徴や傾向を洗い出すことで適切なアプローチ策を考えられるようになり、さらに効果の高い販促キャンペーンができるでしょう。

人流解析を実行する上での注意点

ただし、人流解析を実行するときには、いくつか注意しなければならない点もあります。個人情報を取り扱うため、細心の注意を払うことが必要となりますが、今回は次の2点について説明します。

  • 解析データの活用方法をあらかじめ考えておく
  • 人流解析はマーケティング戦略の一つにすぎない

宝の持ち腐れとならないよう、人流データを有効に利用しましょう。

解析データの活用方法をあらかじめ考えておく

統計データを使ったエリアマーケティングとはデータの性質が異なるため、人流の解析データはその活用方法を事前に検討しておきましょう。

エリアマーケティングで多く使用される統計データと人流データで大きく異なる点としては、そのデータが流動的であることが挙げられます。データの数値が月ごとに大きく変わったり、取得するエリアによっては時間帯で増えたり減ったりすることも。

目的と関連性の薄いデータまで取得してしまうと余計な分析や調査作業が発生してしまうため、事前に活用方法を決めて、無駄のないデータ取得、分析を目指していきましょう。

人流解析はマーケティング戦略の一つに過ぎない

人流解析はマーケティング戦略の一つであり、一般的には他のマーケティング戦略と組み合わせて使われます。

人流解析はその特徴から、時期で比較して分析したり、人の動きを把握して経営に活かしたりすることが得意です。しかし、統計データのように全体を把握しながらエリアの属性を細かく把握することは不得意です。

そのため、人流解析だけでマーケティング戦略を決めるのではなく、さまざまな視点から必要なデータを集め、エリアの人流把握が必要なときに、人流解析を使ったマーケティングを実施していきましょう。

人流解析データの具体的な活用事例

人流解析データの具体的な活用事例を把握することで、どのようなデータをどう収集・分析すべきかが見えてきます。

活用事例としては、大型ショッピングモールや交通機関、店舗事業など、さまざまなものが挙げられます。

例えば大型ショッピングモールでは、AI映像分析システムによって客層や混雑状況などの把握に活用することが多いです。ショッピングモール内で人気のある店舗や時間帯別の来店者数などの分析結果をもとに、最適な営業時間や店舗配置を検討できます。

国土交通省が公表しているデータから例を挙げましょう。

つくば市では、買い物弱者を支援する移動販売車のルート設定に役立てているほか、札幌市では人流データを活用して、冬期における地下空間の歩行を増進させ、市民の健康促進につなげようという動きもあります。

参考:「第2部 データを活用したまちづくりの事例」国土交通省

まとめ:人流解析データはさまざまな場面で役に立つ

  • 人流解析データは注目されている分析手法である
  • 人流解析データを用いることで、消費者全般や既存顧客の動きを分析できる
  • 人流解析データの活用方法はあらかじめ考えておくこと

人流解析は人々の動きや滞在パターンを分析する手法で、AI技術が上がり、ビッグデータの活用が一般化したことで注目されています。

人流解析によって人々の動きを把握することは販売促進などに役立てられますが、単独ではなく他のデータと合わせて使うことで高い効果を得られるでしょう。流動的なデータが多いため、人流データの使用目的を明確にし、必要なデータを効率よく集めることが重要です。

人流解析を取り入れて消費者の動きをつかみ、ニーズに合ったマーケティングを展開していきましょう。

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タグ : 人流 人流データ 人流分析
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